bonの暮らし

メンヘラの備忘録

もう終わりだ。包丁持ってこい。

昨夜は、友人と夕飯を食べに行きました。藍屋で鯛フェアみたいなのやってたので。

久々に他人が作ったご飯を食べて、精神的に満腹になりました。(夢庵よりちょっとだけリッチだしね)

やっぱりねぇ、自分が食べたいって思って作っても美味しくないんですよ。最近、何にも美味しくないんです。だから、液体を過剰に作って無理やり入れて無理やり出すという行動に出るわけですね。おバカなんです。(この件は気が向いたら書きますね)

 

あー…自分が情けない。

この年齢で、父親に怯えている。中学時代に引きこもってた時もそうだった。…父親の足音、家に響く低い声。

実は、昨日の昼から寝ていない(寝れない)ので、過去の忘れたい記憶がぐるぐるしてるんです。

勝手ながら、書かせていただきます。

※虐待の経験がある方や、心理的につらいものを背負っている方はここから先は見ないようにしてください。ここからは自己責任でお願いします。何らかの被害や症状が出ても、筆者は責任を負いません。

 

 

 

それがいつだったかも覚えていないし、

だいたい何年前とかも思い出せないんですけど。(たぶん、本能的に思い出したくないんだと思う)

父親が久々に家に帰ってきたときでした。

家族全員集められて、いつものように、自己満足でしかない説教を長々とされて、最後に…冷静な声で言ったんです。

 

「こんな家族はいらない。もう終わりだ。」

「おい、台所行って包丁持ってこい。」

 

当たり前、誰も包丁を取りには行きませんでした。

でも、弟か母が怒鳴られて、持ってきたんですね。包丁を、リビングに。

 

わたしは叫びました。

「お父さん!!」

 

殺される。

止めなきゃ。

まだ生きたい。

逃げたいけど、大切な人間を残して自分だけ逃げられない。

 

包丁がテーブルに置かれました。

「ねえ!やめて!ねえ!ねえ!!!やだよ!!!!!」

「おとうさん!!!!!」

 

…鬼が包丁を手にしました。

 

今、同じことをしたら弟にソッコー押さえつけられること間違いなしですが。

あの頃は、まだ弟も小さかったし、他の家族は女だけでした。

家中が真っ赤に染まるのを想像していました。

 

とにかく叫ぶしか手段がなく。

叫んで、叫んで、叫んで。

 

鬼は自分の目の前に包丁をそっと置きました。

 

「大事な嫁とかわいい子どもらを殺すわけねえだろ。」

 

安堵の気持ちと同時に、わたしの頭は電源が入ったようにフル回転しました。

(あんなに叫んだから、絶対近所の人に聞こえてる)

(こんな家族が再生するわけがない)

(脅して何がしたいわけ?)

 

以上。

そこからの記憶はありません。

たぶん何事もなかったように、フツーに飯でも食ったんでしょう。

 

高校に入ってしばらくしたときに、ふとその包丁事件を思い出して、

(これ、警察呼ぶべきだったんじゃね・・・?)

(脅して何がしたかったんだろう)

と、冷静に考えていました。

まあ、警察呼んだって、どうにもならなかったかもしれないけど。

 

こんなこと、誰にも言えないから、思い出しながら、泣きそうになりました。

今はまだ、父親の立場になって考えることができません。もしかしたら、一生考えられないかもしれません。

自分を無条件に愛してくれるはずの親に、殺されそうになる恐怖は、わたしの頭から一生消えません。

どんなに謝られても。関係を再構築しようとも。

これから先、わたしが生きている限り、消えません。

 

かなしいかな、身体に受けた傷はいつか癒えるけど、

こころの傷はなかなか癒えないんだよね。

 

このことは、なるべく思い出さないようにするしかない。

不快に思った方、申し訳ありません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。